こんにちは!竹花みさとです。
家族やパートナーに「寝ている間に歯ぎしりをしていたよ」と言われた経験はないでしょうか?
睡眠中の歯ぎしり自体はよくあることなのですが、力が強すぎたり継続的に行ってしまったりする場合は歯に悪影響を与える可能性があります。
歯ぎしりをしてしまう原因は一体何なのでしょうか?また、治療する方法はあるのでしょうか。
今回は寝ている間に歯ぎしりが起こる原因や、歯ぎしりが身体に及ぼす悪影響について解説します。
また、歯ぎしりの対策や治療方法などもご紹介しますので、睡眠時の歯ぎしりに悩まされている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
歯ぎしりの原因は一体なに?
そもそも睡眠中の歯ぎしりが起こる原因にはどういったことが考えられるのでしょうか?
歯ぎしりはまだ医学的に解明されていない部分も多いのですが、現在分かっている原因について解説していきましょう。
1.ストレス
ストレスは頭痛や腹痛など、身体に多くの不調を引き起しています。
そのため、日常で感じたストレスが睡眠時の歯ぎしりにも影響しているという可能性が考えられます。
人間はストレスを感じると、起きている間でも無意識に貧乏ゆすりや歯の食いしばり、爪を噛むなどの行為をしてしまうことがあります。
起きている間だけでなく寝ている間も日中のストレスにより無意識下で歯を食いしばってしまう、ということが歯ぎしりの原因とみられています。
2.噛み合わせ
噛み合わせが良くないと、睡眠時の歯ぎしりにつながる場合もあるといわれています。
歯並びが正常でなく噛み合わせが整っていない場合、口の中に違和感を覚えて歯を食いしばる・無意識に歯をすり合わせているといった可能性があるのです。
歯並びは加齢や口内の状態によって、常に変化しています。そのため、昔は歯並びや噛み合わせに問題がなかったけれど、だんだん違和感を覚えるようになってきた…という方もいらっしゃるかもしれません。
3.飲酒・喫煙
そもそも飲酒や喫煙の習慣は、健康への影響はもちろん睡眠への悪影響も及ぼす可能性があることが分かっています。
一般的に寝る前の飲酒・喫煙は睡眠の質を大幅に低下させます。
寝つきを良くするため、眠る前に飲酒をする方もいらっしゃると思いますが、過度な飲酒は睡眠の質を下げ、目覚めも悪くさせてしまいます。
また、たばこに含まれるニコチンは脳を興奮させる作用があります。そのため、交感神経が優位になることで眠りを妨げてしまいます。
歯ぎしりはどのような悪影響を引き起こしているの?
顎関節症を引き起こす可能性がある
顎関節症とは、口が大きく開かなくなったり、口を開けるときに顎の骨が鳴ったりする症状を引き起こします。
さらに悪化すると痛みが生じたり、少ししか口が開かなくなってしまうことも。
歯ぎしりは口の中だけでなく、顎周りにも大きな負担をかけている可能性が高いです。
歯が削れたり、割れたりする
歯ぎしりが続くと、だんだんと歯の表面にあるエナメル質が削れてきます。
そのため、知覚過敏を引き起こしたり、歯の健康を損なってしまったりする可能性があります。
また、歯にかかる力の大きさに歯が耐えられなくなった場合、歯が割れてしまう可能性も。
頭痛や肩こりなどの身体への負担を引き起こす
起きたときに顎や口周りがだるいと感じたら、寝ている間に歯ぎしりをしていた可能性が高いです。
さらにひどくなると、頭痛や肩こりを引き起こしてしまう場合もあります。
歯ぎしりに使われている筋肉の多くは首や肩回りにもつながっているため、こういった症状を引き起こしてしまうのです。
エラが張ってきて顔が大きく見えてしまう
歯ぎしりは美容にも悪影響を及ぼします。
日常的に歯ぎしりを行っていると咬筋という口周りの筋肉が発達し、エラが目立ってきます。
そのため顔の下半分が大きく見え、結果として顔全体が大きく見えてしまう…ということにつながります。
歯ぎしりの対策や治療方法はあるの?
ナイトガードをつける
歯医者さんにおける歯ぎしりの主な治療方法は、ナイトガードというマウスピースを装着するという方法です。
ナイトガードは眠るときにだけつけるマウスピースです。
このナイトガードは歯が削れることを防いだり、顎にかかる力を軽減させたりする効果があります。
また、噛み合わせの位置が高くなることもあり、日常的に上下の歯を触れさせなくする効果もあるといわれています。
歯列矯正を行う
日常的に感じているストレスがなく、飲酒や喫煙の習慣もない場合は歯並びが原因で歯ぎしりを引き起こしている可能性があります。
歯列矯正は保険適応外のため高額な治療ではありますが、美しい歯並びを手に入れることは審美だけでなく将来的なお口の健康にもつながります。
歯列矯正を行うことで噛み合わせが安定するだけでなく、歯磨きがしやすくなる・歯に均等に力がかかりやすくなるといった良い点が多数あります。
ボトックス治療
ボトックスとは、無毒化されたボツリヌス菌を咬筋に注射することで筋肉の働きを弱め、一時的に緊張を和らげるという方法です。
ボトックス注射はエラの張りも解消されることが多いため、美容外科などで審美を目的として接種されることが多いです。
ただし、効果は一時的なものでだんだんと咬筋の筋力は戻ってきてしまうため、定期的に接種する必要があります。
ストレスを減らす
日常生活でストレスを多く抱えてる場合、そのストレスが原因で歯ぎしりを引き起こしてしまっている可能性があります。
ストレスの原因から遠ざかることで、だんだんと身体的な症状も治まってくるかもしれません。
ストレスを減らすためには生活習慣を整える、眠る前に画面を見ない、お風呂に入ってリラックスする、好きなことをする時間をつくるなどの方法が考えられます。
原因を究明して、気になる歯ぎしりを解消しよう
今回は歯ぎしりの原因や身体への悪影響、対策や治療方法などについてご紹介しました。
寝ている間の歯ぎしりは無意識なので、意識して減らすということはなかなか難しいです。
ただ、寝ている間に歯ぎしりをしてしまう方は起きている間にも無意識に歯を食いしばっている場合が多いです。
そのため、起きている間も口の緊張を緩めるように意識してみましょう。
原因はストレスや噛み合わせなどさまざまな可能性が考えられますので、自分が歯ぎしりをしてしまう原因は何なのか突き止めることが重要です。
原因がわかったら、できる範囲でその原因を取り除く努力をしてみましょう。
何十年も歯ぎしりを続けてしまうことで、歯が削れたり、さらには割れたりしてしまうことがあります。そういったことを防ぐために、なるべく早いうちに歯ぎしりを改善させることが大切ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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